パラフィン包埋ブロックの薄切 P02
- りょう
- 2月24日
- 読了時間: 2分
更新日:3月3日
<ハンドルの持ち方で厚さが変わる!!>
あまりにも薄い切片を採取する病理の薄切。
慣れないうちは中々厚さが揃いません。
もしかしてその要因の一つは滑走ハンドルの握り方かもしれません??
この動画を見てください。
最初3枚はハンドルを握らずそのまま滑走していますが、最後の1枚だけ滑走ハンドルをギュッと握って滑走しています。さて、どうなるでしょう??
どうでしょう?最後の一枚空振りした事が確認できましたか?
ミクロトームの滑走部に求められることは、何十回、何千回、何万回滑走させても1μm違わないたった一本の線を引けることです。
現代のミクロトームは滑走部を2本のベアリングで挟み上下に圧力をかけ誰でもその条件で切れるようになっているのですが…
ハンドルをギュッと握るとその軌道がズレてしまい動画のように切れなかったり、時には薄くなったり厚くなったり安定しなくなってしまいます。
これは人間の力の大きさと1μmの世界が像と蟻くらい差がある感覚で、僕らが問題ないと思っている力が実は影響してしまうのです。
でも大丈夫です。
前後滑走方向の力だけ使い一定速度で引いてくる事だけを意識して後はベアリングにお任せしてください。
誰でも厚さが安定し始めますょ
滑走ハンドルは力を抜いて一定速度で!!