ポリプロピレン 球晶観察(カーリングとの戦い)
- りょう
- 4月15日
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きれいな球晶が見えています。
これは大学様より問い合わせを頂いた際に撮影させていただいたポリプロピレン樹脂を10μmに薄切し、偏光顕微鏡で観察した実画像です。
今回の標本は厚さ10μm~20μmの切片を作成し観察するのですが、ここで問題になるのがカーリングです。
カーリングとは、薄切時に切片が刃先で連続して折れ曲がる現象であり、薄く美しい切片であればあるほど発生します。

素材にもよりますが、かなり厚めに切らないとこのカーリングは発生します。
そのため、ピンセットで先端を掴み伸ばしながら採取するなど工夫が必要になります。
そこで、RXシリーズオプションの「RX-NR 切片採取補助具」を使用するとこの伸ばす作業が少し軽減されるかもしれません。

切片がカーリングせず真っ直ぐ伸びているのが見えるでしょうか。
RX-NRは条件にもよりますが、切片採取を楽にするオプションです。
切片にある程度の剛性があれば意外と簡単にカーリングを抑制できるかもしれません。